症状
糖尿病の自覚症状には、高血糖によるものと、それに併発した合併症によるものがあります。インスリンの作用が低下すると血糖値が高くなるため、体内の血液の濃度が濃くなります。すると体は、細胞の水分を血液中に移動させて、血液中のブドウ糖濃度を薄めようとします。その結果、細胞が脱水状態となり、のどが渇いてしまい、水分をよく飲むようになるため、多尿が起こります。また、脱水状態から皮膚の乾燥も見られます。インスリンの分泌が高度に障害されてくれば、糖を取り込む働きが悪くなり、体重が減少してしまいます。しかし、このような症状はかなり血糖値が高くないと症状が出ないことが多く、健診などで血糖値が高いことを知るなど糖尿病になっていることに気がついていない人も多くいます。